「本格的な道具がないとできないの?」
「子供と一緒に家で楽しめるアートを探している!」
そんな悩みにお答えします!
この記事でわかること
- 100均や家にあるものだけでできる「紙版画(ドライポイント)」の作り方
- 失敗しないための「新聞紙」を使ったインク拭き取りのコツ
- プレス機不要!瓶を使った簡単な刷り方
おうちがアトリエに!牛乳パック版画の魅力
繊細な線画、実は「牛乳パック」と「瓶」があればおうちで再現できるんです。
ドライポイントとは、版を直接削って溝を作る技法のこと。今回は、専用の銅板の代わりに牛乳パックを使うので、力がいらずお子様や初心者の方でも安心です。
世界に一枚だけのポストカード作り、さっそく始めてみましょう!
ここが楽しい!紙版画にハマる3つの魅力
実際に体験してみると、普通の絵画にはない「版画ならでは」の楽しさに驚くはずです。
- 簡単な線もすごく魅力的になる!
ただの丸や三角、ささっと描いた落書きのような線も、版画にするとインクの「にじみ」や「かすれ」が加わり、不思議と力強い芸術作品に変わります。 - 「偶然」が生み出す世界に一つの表情
インクのつき方や拭き取り方ひとつで、刷り上がるたびに違う表情を見せてくれます。狙って描けない「偶然」の美しさが、版画の醍醐味です。 - テクニックなしで一気に「雰囲気」が出る
紙を剥がした瞬間、まるで古い洋書の挿絵のような、アンティークで奥行きのある雰囲気が漂います。初心者でも「えっ、私が描いたの?」と思うほど完成度が高く見えますよ。
準備するもの
特別な道具は必要ありません。すべて身近なもので揃います。
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- 牛乳パック: 洗って乾かしたもの(これが「版」になります)
- ニードル: なければ目打ち、千枚通し、釘など先の尖ったもの
- ハガキ: 画用紙でもOK
- 版画用インク: 水性・油性どちらでも可(すぐ乾く水性がおすすめ)
- 使い捨て手袋: 手を汚さないための必須アイテム
- 瓶: 底が平らなもの(プレス機の代わりになります)
- 新聞紙: 汚れ防止、水気取り、インクの拭き取り用
- クッキングペーパー: 刷る時のあて紙用
メモ
選ぶポイントは、「表面がツルツルしていて、インクを弾く(または拭き取りやすい)素材」であることです。
チョコレートやシリアル、ティッシュの箱など、片面がコーティングされて光沢がある厚紙も使えます。
ダイソーやシリアで売っている表面がコーティングされている厚紙でもOKです。
- 人気の版画インク
▶︎ 発色が違う!定番のサクラ水溶性インク - 【サクラクレパス「水溶性版画絵の具」がおすすめな理由】
・拭き取りのバランスが良い
・後片付けが簡単 - 【きれいに仕上げるためのアドバイス】
このインクを使う際、以下の2点に気をつけると失敗を防げます。 - ❶インクを出しすぎない: 牛乳パックの版は銅板ほど深く削れないため、インクをのせすぎると溝が埋まって真っ黒になってしまいます。少量ずつ伸ばすのがコツです。
- ❷乾燥速度に注意: 「水溶性」は油性に比べて乾きが少し早いです。インクをのせてから拭き取り、刷り上がるまでの工程は、あまり時間をかけすぎずスムーズに行いましょう。
【画像で解説】紙版画・ドライポイントのやり方
① 版を作る
② 絵を描く(製版)
ニードルや目打ちで、牛乳パックの表面を引っ掻くようにして絵を描きます。
ポイント: 白いコーティングを少し突き破るくらいの強さで描くと、インクがよく入り、力強い線になります。
③ 紙の準備
ハガキを一度水に浸し、新聞紙の間に挟んで余分な水気を切っておきます。
※紙を湿らせることで、溝に入ったインクを吸い上げやすくなります。
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④ インクをのせる
手が汚れますので、手袋をして作業をします。
まず、カットした牛乳パックに、版画用インクをのせます。
牛乳パックを小さく切りインクを少量とって、絵を描いた牛乳パック全体にインクを広げましょう。
引っ掻いた溝にしっかりインクが入るようにのせてください。綿棒などでこすってもOK。
⑤ 新聞紙でインクを拭き取る
ここが仕上がりを左右する重要な工程です!
小さく畳んだ新聞紙を版に当て、円を描くように優しく表面のインクを拭き取ります。
拭き方のポイント: 溝の中のインクを残しつつ、余分な汚れだけを取るイメージです。新聞紙のインク吸収力を利用して、好みの「かすれ具合」に調整しましょう。
寒冷紗でもいい感じに拭き取ることができます。
セリアなどで販売しているようです。
⑥ 刷りの準備
ハガキの上に、インクをつけた面を下にして牛乳パックを置きます。
⑦ 瓶でこする
その上にクッキングペーパーをあて紙として置き、瓶の底を利用して円を描くように体重をかけてこすります。
⑧ 出来上がり!
ゆっくりと端から剥がしたら、完成です!
💡 アドバイス・注意点
- 左右反転に注意: 文字を入れる場合は、版には「鏡文字」で描く必要があります。
- 拭き取り方で絵が変わる: 表面に少しインクを残すと「味」のある仕上がりに、しっかり拭くと「シャープ」な線になります。
- 力加減: 瓶でこする時は、ハガキがずれないようにしっかり押さえましょう。
やってみた感想
実際にやってみると、牛乳パックとは思えないほどの繊細で力強い線に驚きます!
瓶でこすって、最後にペロンと剥がす瞬間のワクワク感は大人も子供も夢中になります。
ハガキの水の浸し具合や、インクの量、拭き取り方によって、同じ版でもさまざまな表情になります。
はじめは失敗かな?と思っても2回目、3回目とだんだんコツがわかってきます。
これがまた楽しい♪
ぜひご自分で体験してみてください。
ハガキサイズなので、そのまま季節の挨拶状として送れるのも嬉しいポイントです。
まとめ
- 材料は家にあるものでOK(牛乳パック、瓶、目打ち)
- 簡単な線もすごく魅力的に仕上がる
- 偶然の重なりで、一枚ごとに違う雰囲気が出る
- 新聞紙での拭き取りが、版画らしい味わいを作るコツ
- 紙を濡らすひと手間が、きれいに刷り上げる最大の秘訣
- プレス機がなくても、瓶の裏で本格的な仕上がりに
特別な技術がなくても、誰でもアーティストになれるのが紙版画の魅力です。ワークショップ気分で、ぜひ挑戦してみてくださいね!









