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「モノクローム2026展」レポート|言葉とリズムの断片 6/21-7/1

2026年6月30日

モノクローム2026展レポート

こんにちは、児玉明美です。

トライアングルギャラリーで開催された、企画展「モノクローム2026」での私の展示『MONOCHROME:言葉とリズムの断片』の記録です。
同じテーマからさまざまな作品に触れ刺激をたくさんいただきました。
ギャラリーのオーナー中谷様、参加したアーティストの皆様、ありがとうございました。
そして会期中、会場へ足を運んでくださった皆さま、心から感謝しています。


「モノクローム 2026」とは?

モノクローム(白黒、単色、または単一色の濃淡で表現された)作品を展示いたします。

「モノクローム・マジック」(橋本修一)
写真や映画、それらが生まれた時、白黒だった。テレビ受像機やコンピューターディスプレーも、モノクロ(白黒)から始まった。色彩のない世界はどこか現実世界とは違う幻の世界の様で、夢やロマンに満ちていた気がする。
表現者は色彩から解放された時、どんな世界を垣間みるのだろう。初夏のギャラリーでモノクロームの夢を見るのも良いかもしれない。


「モノクローム 2026」展示会情報

トライアングルギャラリーにて開催された「モノクローム 2026」の詳細です。

展示会名 モノクローム 2026
開催期間 2026年6月21日(日) – 7月1日(木)
12:00-18:00 (最終日は17:00まで)
休廊日 木・金
会場 トライアングルギャラリー
大阪府箕面市桜井2-10-5(阪急桜井市場内)
出展作家 詳細はチラシ(DM)をご覧ください

■ 展示コンセプト:色になる前の、心の奥深くへ

今回の展示は、2026年5月に開催した個展『COLLECTIVE SELF(集積された自己)』の第二章として作りました。

前回の個展では、ルービックキューブが示す「43京通りもの確率から選ばれた『今ここ』にある奇跡」や、ページをめくるリズムで時間を感じる本などを通して、自分を形づくる「外の世界との繋がり」を展示しました。

それに対して今回の『MONOCHROME』は、あえて「色」という情報をなくすことで、自分の内側へと深く潜っていくための、静かな雰囲気のような場所を目指しました。

「色になる前に、何があるのだろう。言葉になる前の感覚、形になる前の記憶。」

詩人リルケの「あなたの内へおはいりなさい」という言葉を入り口に、色が消えた世界だからこそ聞こえてくる「心臓の鼓動」や「呼吸」のリズムに、そっと耳を澄ます空間を作りました。

MONOCHROME展 会場全体の展示風景 モノクローム作品と言エローと言葉で構成された展示空間

■ 鑑賞体験:自分を見つめる3つのステップ(3 STEP)

幅70cmという限られたスペースを、皆さんが自分のリズムを取り戻すための特別な場所にしました。
会場を訪れた方が、どのような手順を辿って「内省」へと向かったのか。3つのステップで振り返ります。

STEP1:冊子(ZINE)をめくり、心を整える

最初に手にするのは、私の言葉とイメージを編んだ24ページの冊子です。1ページずつゆっくりめくることで、ざわざわした日常から、展示の静かな世界へと気持ちを切り替えていきます。

最後に書かれた『「今」という瞬間に出会う』という言葉が、この作品のゴールです。

MONOCHROME展 ZINE(展示冊子) 来場者がZINEを読む様子
ZINEを通して展示世界へ入る体験 来場者がZINEを読む様子
来場者がZINEを読む様子 来場者がZINEを読む様子

STEP 2:大きな作品(Mixed Media)の前で、自分と向き合う

冊子を読み終えた視線の先にあるのは、白と黒だけで描かれた大きな作品です。

段ボールのざらざらした質感や、墨の滲み、剥き出しの言葉が重なり合う画面をじっと見つめていると、言葉になる前の自分の「本当の気持ち」が静かに浮かび上がってきます。

モノクロームの大型ミクストメディア作品 白と黒だけで構成された抽象作品 作品の質感やコラージュ表現のディテール

STEP 3:今の自分にぴったりの「言葉(Fragment)」を読む

最後に、大きな作品の断片から生まれたハガキサイズの作品を手に取ってもらいます。ハガキの裏には数字が記載されています。これは単なる番号ではなく、「私がその作品を、その瞬間に制作していた【実際の時間】」を記録したものです。私の「命のリズム」を、感じていただきました。
またハガキ作品の裏には言葉を刻んでいます。

Fragment作品を選ぶ展示風景 Fragmentシリーズ(ハガキサイズ作品)

 

■ 最後に

今回私が言いたかったことは、次のことです。

「本当に大切なものは、見えない」。

モノクロームの世界で視点を変えたとき、皆さんが自分自身の「内側のリズム」に気づく瞬間のきっかけになっていただけたら嬉しいです。

この展示で生まれたカケラ(Fragments)たちは、また次の作品へと循環し、続いていきます。
ご来場いただいた皆さま、誠にありがとうございました。

Exhibition Concept: "MONOCHROME"

This exhibition was created as the second chapter of my solo exhibition series, COLLECTIVE SELF, following my exhibition held in May 2026.

While the previous exhibition explored our connection with the outside world, MONOCHROME removes color in order to invite viewers to turn inward.

Inspired by Rainer Maria Rilke's words, "Go into yourself," the exhibition creates a quiet space where visitors can become aware of their own breathing, heartbeat, and inner rhythm before thoughts become words and memories become forms.

The Experience (3 Steps)

  1. Step 1 — Read the ZINE
    Visitors begin by slowly reading a 24-page ZINE that gently shifts their attention from everyday life into the quiet atmosphere of the exhibition.
  2. Step 2 — Face the Artwork
    Standing before the large monochrome mixed-media work, visitors observe textures, traces, and fragments of language, allowing unspoken emotions to emerge.
  3. Step 3 — Choose a Fragment
    Visitors intuitively choose one postcard-sized fragment. The number printed on its back records the actual time when the work was created, preserving a trace of lived time.

Closing Thoughts

"The most important things cannot be seen."

Through the monochrome world, I hoped visitors would rediscover the quiet rhythm that already exists within themselves.

The fragments born from this exhibition will continue to evolve into future works.

Thank you sincerely to everyone who visited and shared this experience.

▼ DM(クリックすると拡大します)


展示会DM

この記事が、あなたと新しいアートとの出会いのきっかけになれば幸いです。

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