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【初心者向け】コラグラフの作り方|身近な素材で楽しむ簡単なコラージュ版画

2026年9月29日


コラグラフの作り方|身近な素材で楽しむ簡単なコラージュ版画

Ichiro
Ichiro
いろいろな素材を貼り付けて楽しめる版画ってありますか?

「おうちにある素材で、手軽にアートを楽しみたい!」

「絵を描くのが苦手でも、味わいのある作品を作ってみたい!」

そんな方におすすめなのが、身近な素材を貼り付けて作る版画、コラグラフ(コラージュ版画)です。

コラグラフは、布やレース、紐、ダンボールなど、さまざまな素材を台紙に貼り付けて「版」を作り、インクをつけて紙に刷る版画技法です。

今回は、特別な版画プレス機を使わず、瓶の底を使って自宅で刷る方法をご紹介します。

この記事でわかること

  • コラグラフとは?初心者でも楽しめるコラージュ版画の基本
  • 身近な素材や100均グッズを使ったコラグラフの材料
  • テクスチャー(凹凸)を活かした素材選びのコツ
  • プレス機を使わず、瓶の底で刷る方法
  • コラグラフをきれいに仕上げるためのポイント

コラグラフとは?身近な素材で作れるコラージュ版画

コラグラフとは、紙や厚紙などの台紙に布、レース、紐、ダンボールなど、さまざまな素材を貼り付けて「版」を作り、インクをつけて紙に刷る版画技法です。

「コラグラフ(Collagraph)」という名前は、コラージュ(Collage)とグラフ(Graph=版画)を組み合わせた言葉です。

コラグラフの面白さは、素材そのものが持っている模様や質感が、そのまま版画の表情になること。

絵を描くのが苦手でも、レースの網目や紐の線、ダンボールの凹凸などを組み合わせることで、思いがけない作品が生まれます。

今回は、家庭でも試しやすいように、身近な材料を使い、瓶の底で刷る方法で作ってみます。

コラグラフのここが楽しい!3つの魅力


コラグラフの3つの魅力を紹介するイメージ

  • 貼るだけでも楽しめる!絵を描くのが苦手でもOK
    レース、ガーゼ、紐、ダンボールなど、素材そのものが持つ模様や形が版画になります。自由に素材を組み合わせるだけでも、個性的な作品を作ることができます。
  • 素材の「質感」が刷り上がりに現れる
    ツルツルした素材、ザラザラした素材、細かな網目や溝など、素材によって刷り上がりの表情が変わります。どんな模様になるのか、刷ってみるまで分からないのもコラグラフの楽しさです。
  • プレス機がなくても楽しめる
    本格的な版画プレス機がなくても大丈夫。今回は、底が平らな瓶を使って、手でこすって刷る方法をご紹介します。特別な機械がなくても、自宅で版画を楽しめます。

コラグラフに必要な材料・道具

コラグラフを作るための材料をまとめました。

特別な道具がなくても、おうちにあるものや100均などで揃えられるものが中心です。


コラグラフを作るための材料と道具

基本的に必要なもの

  • 版の台紙: マットボード、イラストレーションボード、厚手のボール紙など。薄くて柔らかい紙よりも、ある程度厚みとコシのあるしっかりしたボードがおすすめです(ハガキサイズくらいが扱いやすくておすすめ)
  • 貼り付ける素材: レース、ガーゼ、麻紐、レースペーパー、ネット、葉っぱ、片面ダンボールなど
  • ボンド(木工用ボンドなど): 素材の接着と、版全体のコーティングに使用します
  • 刷る紙: 厚手の画用紙や水彩紙など
  • 版画用インク: 水性版画インクがおすすめです
  • 歯ブラシ: インクを素材の細かな凹凸に刷り込むために使います
  • 水を入れるトレイ: 刷る紙を湿らせるために使います
  • 新聞紙・キッチンペーパー: 水気を取ったり、インクを拭き取ったりするために使います
  • クッキングシート: 刷るときのあて紙として使います
  • 瓶: 底が平らでツルツルしたドリンク瓶など。プレス機の代わりに使います

あると便利なもの

  • 寒冷紗(かんれいしゃ): インクを凹凸になじませたり、余分なインクを拭き取ったりするために使います。ガーゼや布でも代用できます。
  • 使い捨て手袋: インクで手が汚れるのを防ぎます
  • はさみ: 素材を切るために使います
  • 筆・ハケ: ボンドを塗るために使います
  • ペインティングナイフ: 素材を貼るときなどにあると便利です

メモ

【コラグラフの素材選びのコツ】

素材を選ぶときは、手で触って凹凸や質感を感じられるものを選ぶのがポイントです。

今回は家庭で瓶を使って刷るため、厚すぎない素材がおすすめ。目安として2mm程度までのものを選ぶと扱いやすいでしょう。

おすすめの素材: レース、ガーゼ、包帯、麻紐、毛糸、片面ダンボール、アルミホイル(シワをつけて伸ばしたもの)、葉っぱ、レースペーパー、マスキングテープなど

素材によって刷り上がりの表情が大きく変わるので、「これはどんな模様になるかな?」と試してみるのもコラグラフの楽しみです。

おすすめの版画インク

【サクラクレパス「水溶性版画絵の具」を使うメリット】

・水で洗えるので後片付けがしやすい
・凹凸のある版にも使いやすい
・家庭で気軽に版画を楽しみやすい

【きれいに仕上げるためのポイント】
コラグラフでは、素材のすき間や細かな凹凸にインクをしっかり入れることがポイントです。歯ブラシなどを使って、インクを版全体になじませていきましょう。

【画像で解説】コラグラフの作り方

ここからは、実際にコラグラフの版を作り、インクをつけて刷るまでの手順を紹介します。

① 台紙と素材を準備する

ハガキサイズくらいのしっかりしたボード(台紙)を用意します。

選んだ素材をはさみで切り、完成をイメージしながら自由にレイアウトしてみましょう。

最初からきっちりデザインを決めなくても大丈夫。素材を並べながら、形や質感の組み合わせを楽しんでみてください。


コラグラフの台紙に布や紐などの素材をレイアウトする

② 素材を台紙に貼り付ける

木工用ボンドを使って、台紙に素材をしっかり貼り付けていきます。

はみ出しても大丈夫。素材が浮かないように、隙間なくしっかり接着しましょう。


木工用ボンドで素材をコラグラフの台紙に貼り付ける

③ ボンドで全体をコーティングする

素材をすべて貼り終えたら、上からさらにボンドを筆やハケで全体に塗ります。

ボンドは少し水で緩めてもOK。素材がしっかり固定されるように、全体をコーティングします。

ポイント: 上からボンドでコーティングすることで素材を固定し、紙や布などにインクが染み込みすぎるのを抑えます。刷るときに素材が剥がれにくくなる効果もあります。


素材を貼ったコラグラフの版全体をボンドでコーティングする

④ しっかり乾燥させる

ボンドが透明になり、完全に乾くまでしっかり乾かします。

ここでしっかり乾燥させることが大切です。生乾きの状態でインクを塗ると、素材が動いたり剥がれたりする原因になります。

これでコラグラフの「版」が完成です。


ボンドを完全に乾燥させて完成したコラグラフの版

⑤ 刷る紙を水で湿らせる

台紙とは別に、刷るための紙(少し厚手の画用紙や水彩紙など)を用意します。

トレイに水を張り、紙全体をサッと水に浸します。


コラグラフを刷るための画用紙を水で湿らせる

⑥ 新聞紙で水気を取る

濡らした紙を新聞紙の間に挟み、表面の余分な水気を吸い取ります。

紙全体が「しっとり湿っている」くらいの状態にします。


水で湿らせた紙を新聞紙に挟んで余分な水気を取る

⑦ 版にインクをのせる

乾燥したコラグラフの版に、水性版画インクをのせます。

今回は黒いインクを使っていますが、好きな色を使って楽しんでみてください。


コラグラフの版に水性版画インクをのせる

⑧ 歯ブラシでインクを刷り込む

歯ブラシを使い、素材の凹凸や細かな隙間までインクが届くように、全体へしっかり刷り込んでいきます。

レースやガーゼなど細かな模様の素材は、特に丁寧になじませましょう。


歯ブラシを使ってコラグラフの凹凸にインクを刷り込む

⑨ 寒冷紗などでインクをなじませる

中に綿を入れた寒冷紗(またはたたんだ布)を使い、トントンと押さえるようにして、さらにインクを凹凸になじませます。

寒冷紗がなければ、ガーゼや薄手の布などでも代用できます。家庭で気軽に試す場合は、無理に用意しなくても大丈夫です。


寒冷紗を使ってコラグラフの版にインクをなじませる

⑩ 余分なインクを拭き取る

小さく丸めた新聞紙などを使い、白く出したい部分や表面の余分なインクを優しく拭き取ります。

どのくらい拭き取るかによって、刷り上がりの印象が変わります。

拭き取りのコツ: インクを多く残せば濃く力強い印象に、しっかり拭き取れば明るく繊細な印象になります。拭き加減を変えて、刷り上がりの違いを楽しんでみましょう。


新聞紙でコラグラフの版から余分なインクを拭き取る

⑪ 版と紙をセットする

版画を刷る準備をします。

一番下に「インクを塗った版」、その上に「湿らせた紙」、一番上に「クッキングシート(あて紙)」の順で重ねます。


コラグラフの版、湿らせた紙、クッキングシートを重ねて刷る準備をする

⑫ 瓶の底で丁寧にこする

クッキングシートの上から、底が平らな瓶を当てます。

端から端まで、しっかり体重をかけながら円を描くようにこすり、紙へインクを移していきます。

紙がずれないように、空いている手であて紙をしっかり押さえておきましょう。


瓶の底を使ってコラグラフを手でこすって刷る

⑬ ゆっくり紙を剥がして完成

紙がずれないように片手で押さえながら、端からゆっくり剥がしていきます。

どんな模様が現れるのか、紙を剥がす瞬間もコラグラフの楽しみのひとつです。


瓶で刷ったコラグラフの紙をゆっくり剥がして完成した作品

コラグラフをきれいに刷るためのコツ

コラグラフは、同じ版を使ってもインクの量や拭き取り方、紙の湿り具合などによって刷り上がりが変わります。

初心者の方は、次のポイントを意識すると、素材の模様や質感をきれいに出しやすくなります。

  • インクを凹凸の奥までなじませる:
    レースやガーゼなど細かな模様の素材は、歯ブラシなどを使ってインクを細かな隙間までしっかり入れます。
  • 拭き取り方を変えてみる:
    表面のインクをどのくらい拭き取るかによって、刷り上がりの明るさやコントラストが変わります。少しずつ拭き取りながら調整してみましょう。
  • 紙は「しっとり湿った状態」にする:
    紙を水に浸した後は、新聞紙などで余分な水分を取り、全体がしっとり湿っている状態にします。
  • 紙をずらさない:
    瓶でこするときは、紙が動かないようにしっかり押さえます。紙がずれると、刷り上がりが二重になったり、ぼやけたりすることがあります。
  • 同じ版で何度か試してみる:
    インクの量や拭き取り方を少しずつ変えて刷ってみると、それぞれ違った表情を楽しめます。
  • 最初から完璧を目指さない:
    コラグラフは、素材によって刷り上がりが大きく変わります。まずは試し刷りをするつもりで、いろいろな方法を試してみましょう。

コラグラフを作るときの注意点

コラグラフは家庭でも気軽に楽しめますが、次の点には注意してください。

  • ボンドは完全に乾燥させる:
    生乾きのままインクを塗ると、素材が動いたり剥がれたりする原因になります。必ず十分に乾燥させてから刷り始めましょう。
  • 厚すぎる素材は避ける:
    厚い素材を貼ると、刷るときに紙が浮いたり、きれいにインクが移らなかったりすることがあります。家庭で瓶を使って刷る場合は、厚すぎない素材を選びましょう。
  • 文字や左右の向きに注意する:
    文字や方向性のあるデザインを貼る場合、刷り上がると左右が反転します。文字を入れる場合は特に注意してください。
  • 瓶を使うときは安定したものを選ぶ:
    底が平らで、こすりやすい形の瓶を使いましょう。強く力をかけすぎて瓶を倒したり、割ったりしないよう注意してください。
  • インクが付いてもよい場所で作業する:
    版画インクは机や衣服などに付くことがあります。新聞紙やシートなどを敷き、汚れてもよい服装で作業するのがおすすめです。
  • 小さなお子さんが作る場合は大人が見守る:
    はさみや瓶、インクなどを使用するため、お子さんが作る場合は大人が一緒に作業してください。

実際にコラグラフを作ってみた感想

実際に素材をぺたぺた貼って作ってみると、

「この布はどんな模様になるんだろう?」

「紐の線がこんなにきれいに出るんだ!」

と、刷り上がるたびに新しい発見があります。

特に面白いのは、素材を貼っている段階では想像できなかった模様が、紙を剥がした瞬間に現れること。

同じ版を使っても、インクの拭き取り具合や紙の湿らせ方によって、毎回少しずつ違った表情になります。

「次はこの素材を貼ってみよう」と試していくうちに、どんどん新しい組み合わせを試したくなるのもコラグラフの魅力です。

まとめ|身近な素材でコラグラフを楽しもう

コラグラフは、布やレース、紐、ダンボールなど、身近な素材を貼り付けて作る「コラージュ版画」です。

特別な絵の技術や版画プレス機がなくても、今回のように瓶を使って刷ることで、自宅でも気軽に版画を楽しむことができます。

今回のポイントをまとめると、

  • 身近な素材で版を作ることができる
  • 素材の凹凸や質感が、そのまま版画の模様になる
  • 絵を描くのが苦手でも楽しめる
  • ボンドで素材をしっかり固定して、完全に乾燥させる
  • 歯ブラシなどで凹凸にインクをしっかりなじませる
  • 湿らせた紙と瓶を使えば、プレス機なしでも刷ることができる

まずは家にあるレースや紐、ダンボールなど、気になる素材をひとつ選んで試してみてください。

「これはどんな模様になるんだろう?」と、刷り上がりを想像しながら素材を組み合わせる時間も、コラグラフの楽しさです。

ぜひ、自分だけのコラグラフ作りに挑戦してみてください。

 

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